note | お客様から1番多い質問に答えます!〜海苔を美味しく保つ方法とは?〜

ようやく出会えた美味しい海苔。
『なんて幸せなんだろう〜』と喜びに浸る一方、悲しい現実が頭をよぎる。袋を開けた瞬間より、美味しさのカウントダウンが始まるからです。
特に気をつけたいのはこの5月からはじまる梅雨時期。湿気は海苔の天敵なんです。

『海苔はどうやったら美味しく保てるの?』

ぬま田海苔を合羽橋にOPENして2年、今日は店舗でお客様から受ける1番多い質問に対して、お答えしていきます。

実は保管場所や保管袋よりも大切なことがあるんです!
ご興味ある方は、本日もゆるりとお付き合いください。

 

【何で保管すればいいの?】

『いつもジップロックにいれています。』
『私はいつも缶。』
お店へやって来るお客様の保管方法で多いのこのは2つ。
でも1番安心なのは遮光性、防湿性が高いアルミの袋で保管することです。
以前、こちらの投稿でも紹介させていただきました。

通常は透明の袋で売られていることが多い海苔ですが、実は湿気と同じく注意したいのは「光」。どこの海苔屋さんの袋を見ても「直射日光を避け保管」という表記が多いと思います。

ただ袋が透明の理由もちゃんとあります。全ての海苔が試食ができる訳ではないので、綺麗な黒色か?海苔の状態は良いか?自分の目で確かめて、安心して買えるようにしているのです。
裏を返せば、遮光性強いアルミの袋で海苔を販売している海苔屋さんはそれだけ味に自信がある、とも言えますね。

もちろん、ぬま田海苔のパッケージは全て遮光性、防湿性の高い袋となっています。常連さまは海苔の保管袋として、再利用してくださっているそうですよ。

初摘み○3サイズ詰め合わせ(早津江)

そして袋の1番のメリットは「ジップで閉める時、中の空気を出しながら密封に近い状態にできる」ことです。

ジップロックで保管する、という方も多いのですが、透明ですし匂いも付いてしまうことがあるため、あまりオススメはしていません。

缶に関しては機能性の差異もあるのですが、どうしても缶の繋ぎ目から少しずつ空気が漏れてしまうことがあるそうです。そして袋と違い中の空気を出すことができないので、開ける度に新しい空気と入れ代わってしまいます。

ただ、缶にしかない良さもありますよね。選ぶとしたら密閉率の高いもの、例えば中ブタがある、職人さんの手作り缶、サイズが小さい缶(空気量が少ない)などがオススメです。

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まさにぬま田海苔の小さな海苔缶などいかがでしょうか?中ブタも付いていて安心です。
海苔だけではなく、お茶やコーヒーなどにも使っていただけますよ。

ぬま田海苔の海苔缶は創業120年!浅草橋の加藤製作所さんに特注でお願いしています。とても丁寧に、小ロットでも対応してくださります。

  

【保管場所は?】

一度開封した海苔の袋、保管場所として海苔漁師さん、熟練の海苔屋さんたちは口を揃えて『冷蔵庫がベスト。』と言っていました。
理由は「湿度」です。

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一般的に冷蔵庫内の湿度は20%前後となっており、季節に関係なく部屋の湿度より冷蔵庫内の方が低くなります。

『冷凍庫に入れている』という声も良く聞きますがが、常温との温度差が大きかったり、結露してしまい味が落ちる可能性もあるそう。
賞味期限の近い海苔が大量にあり、少し先延ばしにしたい時などは冷凍庫もありかもしれませんが、基本的には冷蔵庫がオススメです。

ただ、冷蔵庫の中でも野菜室は野菜を美味しく保つために湿度が高めに設定されていますのでご注意ください。
また、冷気の噴き出し口付近に食品が多くあると、冷気が循環せず置いてあるものが凍ってしまうこともあるそうです。

冷蔵庫以外でしたら、昔ながらの茶箱もオススメですよ。内側がしっかりとアルミ貼りされた茶箱をお持ちの方はそのままどうぞ!
ちなみに、開封していない袋に関しては無理に冷蔵庫へ入れなくても大丈夫です。直射日光や温度変化の激しい場所を避けてもらえれば、基本的にはどこでも保管可能となっています。

 

【一番おすすめの保管方法!】

場所や保管袋も大切ですが、もっとおすすめしたい方法!!
それは使用袋、保管袋を分けることなんです。

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例えば、海苔は大きいサイズでまとめて買う方が多いと思いますが、同じ袋を使い続けると、それだけ湿気る可能性が高くなるのです。
オススメ方法、例えるとこうなります↓

(1)全型サイズで10枚入った海苔を購入
(2)最初に使う分の海苔、全型サイズ3枚だけ抜く
(3)抜いた海苔、全型サイズ3枚はカットして使用袋へ移す(アルミの袋を再利用でOK)
(4)もともとの全型サイズ7枚分はそのまま保管袋で冷蔵庫へ
(5)使用袋の海苔がなくなったら、新たに保管袋から補充する
(6)保管袋はまだ1回しか開けてない状態なので次が2回目

という風に「使用/保管で袋を分ける」ことで開け閉めの回数が倍以上減り、同時に海苔の劣化を防ぐこととなります。
ちょっとしたひと手間で、海苔は美味しく保つことができますよ!

  

【ぬま田海苔の美味しさが長持ちする秘密】

最後に常連さまなら知っている、美味しさの秘密も。
ありがたいことに『ぬま田海苔の海苔はずっと美味しいけどなんで?』と聞かれることも多いのです。
もちろん丈夫な保管袋に守られていることもありますが、秘密は海苔の「焼き方」にあります。

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お肉の焼き方で言う「レア」や「ミディアム」が海苔にもあるんです。

私たちは一般的には「火入れ」と呼ばれることが多い作業を「強焼き」という焼き方で焼いています。イメージとしては「ミディアム」。火がしっかりと通っている分、味が劣化しにくく、臭みなども出にくいのです。
ただ、苦くなるギリギリ手前まで焼いているため、敏感な方は少し苦みなどを感じるかもしれません。
甘みがお好きな方は「火入れ」が強すぎない方が良いですが、そこも好みになってきますね!

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この「火入れ」に関しては海苔屋さんによってそれぞれ異なりますので、色々と食べくらべてみると、自分の好みがわかるかもしれませんよ。

有明海産、初摘み海苔の食べくらべにご興味ある方は初摘みミニ食べくらべなどいかがでしょうか?送料も無料となっています。

この小袋も遮光性と防湿性に優れていて、中に乾燥剤も入っているため「海苔のちょい足し袋」として再利用ができます。俵型のおにぎりにはちょうど良いサイズに。

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以上、本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

なお、ぬま田海苔合羽橋本店ですが通常営業を再開しております。引き続き予防対策には最大限の注意を払い運営して参りますので、ご来店の際にはぜひご協力ください。
WEB注文は現在、5月いっぱいまで送料無料とさせていただいておりますので、遠方の方などは安全第一、無理せずご利用くださいませ。
皆さまの安全を一番に考えつつ、営業再開して参ります。


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