note|ぬま田海苔、4代目代表取締役になりました。

2018年5月。
ぬま田海苔が合羽橋にOPENしてから今日まであっと言う間の1年半。
ようやく、と言うべきか、まだだったの?と言われるべきか。
私、沼田 晶一朗はぬま田海苔の4代目代表取締役となりました。

冒頭から正直に言うと、海苔屋が軌道にのったら転職を考えていました。

アパレル業界でもまだまだやりきれなかった事があり、
多くの同僚や部下がいる環境下で、またチャレンジしたい。
その気持ちがゼロ、と言えば嘘になります。

祖父の代から母まで繋いできた【ぬま田海苔】をここで終わらせてはいけない!
そんな使命感もありつつ、長男としてただ母が幸せに暮らしていける環境を整えてあげたい。
WEBやブランディングをサポートしてくれている弟にも迷惑をかけられない。
責任持って、軌道にのせるまで。
どちらかと言うと、家族孝行の延長線のような形で私の海苔屋の挑戦がはじまりました。

 

 

ではなぜこのタイミングで代表取締役になる決意を固めたのか?
答えはシンプルで、この海苔業界でやりたい事がいっぱいできたからです。

栄養価の高いスーパーフードで、
三大旨味成分を全て持つ唯一の食べ物。
お米や寿司以外にも合う食材が豊富にある。
そして漁場や等級によって変わる海苔の個性の強さ。
世界に発信!も良いけど、意外に日本でも知られていない事がいっぱい。

知れば知るほど、可能性しか感じない。
この知られざる海苔の魅力を店舗で、noteやSNSを使って、世界の隅々まで発信していけたら...?
想像するだけでワクワクしてきます。

そして、海苔業界でも垣間見える後継ぎ問題。
このnote上でもよく取り上げられているテーマですね。

漁師さん然り、海苔屋さん然り。
後継ぎがいない、自然相手で不安定、ビジネス的問題、様々な問題が押し寄せ、また一人、また一社と減少しているようです。
理由はそれぞれですが、美味しい海苔を作りたい、お客様に届けたいと想いは一緒です。

少なくとも、その想いは受け継いでいかなければならない。
そんな使命感に駆られています。


そして決定的に自分の考えを変えてくれたのはお客様。
海苔を食べただけで、感動してくれる。
去年の暮れ、海苔焼き機で焼いた海苔を食べて、『昔食べていた味だ』と涙を流して喜んでくれた方もいました。

 

画像3


『子供が海苔がどういうプロセスでできているのか?どういう味の海苔なのか?パパに一生懸命説明していて、良い食育になりました。』とわざわざ教えてくれたお客様もいらっしゃいました。

海外客の反応も素晴らしく、『海苔が大好きになったよ』と来日するたびに海苔を買いに来てくれる方が、オーストリア、ベルギー、ニュージーランド、スペイン、イタリア、台湾、本当に全国各地から。

先日もあるレストランのオーナーが来店、海苔に合わせたメニューまで作ってくれました。

 


海苔の魅力をこれからも発信し続けていかねばなりません。

これらのやりたい事を実現していくために、今自分に足りないもの。
多くの海苔屋さんや、漁師さんと触れ合い感じたもの。
それは【覚悟の深さ】です。

代表になる事ですぐ埋まるものではありませんが、私にとってはここからがスタート。
店舗のOPEN当初と同じ、チャレンジし続けて埋めていくだけです。

そして、代表になって最初の大仕事は初摘み海苔の買い付け。

 

画像3

 

この1番摘みの入札から本格的な海苔シーズンがスタート。
各海苔屋の目利きたちが集まり、全国あちこちの入札会場で海苔を買い付けていきます。

ぬま田海苔は最初の入札で1年分の海苔を仕入れてしまうため、この1回に勝負をかけています。
そんなプレッシャーの中、買い付けた個性溢れる海苔はこちら。
100枚以上の海苔を食べ、厳選していきました。

 

 

買い付けたばかりの海苔を早く買いたい!というお客様からのリクエストにお応えするため、新ステッカーを作成し対応しました。
海苔に付いている番号と説明書を照らし合わせてお召し上がりください。

 

画像3

 

また、御歳暮や御年賀の贈答用や、ちょっとした手土産にも人気のぬま田海苔オリジナルの『海苔缶』もおすすめです。

 

 

最後に、嬉しかった事がひとつ。
3月から始めた私のnoteのフォロワーが5,000人を超えました(涙)

 

 

今年度を振り返った中で、noteの貢献は本当に大きいです。
フォロー、スキして、シェアしてくれた皆さま、本当に本当にありがとうございます!

ぬま田海苔の2020年度の進化も、ぜひ楽しみにしてください。

少し早いですが、本年も大変お世話になりました。
また来年もどうぞゆるりとお付き合いください。

 


前の記事 次の記事