note | アメリカの食前酒ブランド・Haus(ハウス)の「レストランプロジェクト」から海苔屋が想うこと。

前回の記事でご紹介させていただいた飲食店様とのコラボプロジェクト、「食結びbyぬま田海苔」という名を冠し、スタートしております。羽根つき焼きおにぎり専門店 gao-ガオ-さんとのコラボ企画、大変好評です!

 

その中で私たちが参考にさせていただいた、アメリカの食前酒ブランド・Haus(ハウス)の「レストランプロジェクト」。

興味を持ってくださった方が多いようなので、もう少し掘り下げたうえで、私たちの想いを改めてお伝えできればと思います。一緒にこの時代を生き抜くための「変化」のヒントになれば!本日もゆるりとお付き合いください。

 HausのWEBサイトはこちらからご覧いただけます。

 

 [プロジェクトの概要]


Hausの「The Restaurant Project」。食前酒ブランドとして関わりが深いレストラン業界を支援するために、アメリカ各地のレストランと協力して、料理のアプローチを反映した食前酒を共同で開発。オンライン販売によって得られた利益はレストランに寄付され、COVID-19の期間中に営業の自粛を余儀なくされているレストランをサポートし、費用を賄うことができます。

サポートをより具体的に伝えると、レストランが営業再開できるまでのコストを賄うために、食前酒を購入されたレストランに100%の利益が行くようになっています。

この件に関して適切な記事があり、和訳していただいてから一部抜粋してみました。元の「medium」の記事はこちらからご確認ください。

 

○プロジェクトの流れ
1)消費者が気に入ったレストランの食前酒を購入。
2)Hausはレストランの取り分を即座に入金。そのため消費者の購入がレストランに即座に影響を与える仕組みになっている。
3)Hausは5月中に食前酒が準備ができ次第、消費者に製品を配送する。

○なぜHausがこのプロジェクトを行うのか?
飲食店をサポートするための有益な手段をアメリカ中の人々が今探している。ECは休業中にビジネスを続けるための大きな機会となりうるが、ECを準備するには数ヶ月の準備期間が必要であり、先行費用もかかるため選択肢になりにくい。その代わりに、レストランは主にデリバリーを通して収入を得ているが、その収入だけではビジネスを続けていくことは難しい。そこでHausがレストランのための製品を作ることを通じて、サプライチェーンにおける製造販売、配送など困難な部分を引き受け、レストランは操業に集中することができる。Hausは飲食に携わる産業の未来を気にかけており、できることがあるのであればすべきだと考えている。

○製品について
各々の食前酒はHausとレストランのコラボレーションで生まれ、それぞれのレストランの料理のアプローチを反映したデザインになっている。具体的には、Mister Jiu’sのオーナーシェフBrandon Jewは店の看板料理のローストダックにインスパイアを受け、黒カルダモン、ラプサンティー、スパイシージンジャー、フローラルオスマンサスを使用したスモーキーな食前酒を作成した。このようにそれぞれのレストランで働くシェフと食前酒のレシピを作ることで、食前酒の新境地を開くことができた。

○アメリカで最も成功しているレストランでも閉業するリスクはあるか?
もし1ヶ月後にこのキャンペーンをローンチしたならば、もうすでに手遅れだったであろう。劇的な解決策が見つからなければ、多くのレストランが閉業する可能性がある。

○危機を乗り越えた後、どんなアクションを取る?
COVID-19の小売店に対する影響が収束するまで、このキャンペーンを継続する。いくつかの食前酒を定番製品に加え、ECと卸売を通じて愛するレストランとともに仕事を続けようと考えている。

○より一般的にレストランをサポートするためにはどのようなことができるのか?
Hausはプロジェクトページの下部にレストラン業界のサポートに寄与している組織などをリストアップしています。

 

この仕組、読めば読むほどよくできていると思えます。まさにHausは自分にできるスキルをフル活用して飲食店を支えているんですよね。本当に素晴らしい取り組みです。
WEBサイトには実際開発に関わったレストランシェフからのコメントなども掲載されており、このプロジェクトのありがたさが伝わります。

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ここまでで十分読み応えあったかと思いますが、そもそも街の小さな海苔屋がなぜHausを知っているのか?
実は私の弟がHausの仕事を少し手伝っているんです。実際に弟の家にお邪魔した際、美味しく飲ませていただきましたのでそのレポートもご覧ください。

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実際に飲んだのは《Ginger Yuzu》《Citrus Flower》の2つのフレーバー。

 

Ginger Yuzu

柚子はアメリカでもそのままYuzuなんですね。おそらく柚子のピールも入っていて柑橘感強め、そして何より生姜のスパイシー感!ロックとソーダ割りで飲みましたが、ソーダ割りがおすすめです。柚子と生姜の爽やかさにシュワっと炭酸も加わり、ジンジャーエール+柚子!のような感覚。これから夏場に向けて毎日飲みたいと思える組み合わせになりました。

 

Citrus Flower

こちらはCitrus Flowerの芳香がダイレクトに伝わるロックがおすすめ。お酒を飲んでいる、というよりは上質なアロマ空間で癒されているような感覚。程よい重厚感もあるため、甘ったるい印象はなく、グイグイ飲みたくなる。結果、非常に危険だとも感じてしまいました(笑)。甘いのが苦手な方はソーダ割で。

 

完璧な仕組で、どこにもない美味しさのプロダクトをオリジナルで提供する、なんて抜かりないブランドなんでしょうか!私たちにとっても良い指標ができました。

最後に、前述のHausの記事の中で特に私が一番響いたのは「それぞれのレストランで働くシェフと食前酒のレシピを作ることで、食前酒の新境地を開くことができた」です。

これって、全ての食材や料理に言えることなのではないでしょうか?

自分、もしくは自分たちで考えるだけではなく、食材のスペシャリストと一緒にやれば新境地が広がる...考えるだけでワクワクしません?

そんな想いの元にスタートさせたのが「食結び byぬま田海苔」プロジェクトです。和食とか洋食とかジャンルを飛び越え、豊かな食文化をおむすびのように未来へ結んでいきたい!目の前の危機を乗り越えるだけの話ではありません。ご興味ある方はいつでもご連絡ください

もちろん、自分の料理を無理に海苔に合わせる必要はありません。こういう考え方や取り組みもあるんだと少しでも参考になれば!皆さんにとって素晴らしいパートナーが見つかれば嬉しいです。

「食結び byぬま田海苔」についてはプレスリリースでも詳しくご紹介しております。

そんな記事を書き上げた本日5月5日はぬま田海苔、合羽橋店の2周年記念日!!残念ながら店舗は6日までお休みさせていただいておりますが、私たちが新しい方向へ進む記念日ともなりました。

ぬま田海苔を応援してくださる全てのお客さまと、ぬま田海苔に関わる全ての方に感謝の気持ちを込めて、またこの1年自分たちなりに「変化」していきたいと思います。

以上、本日もお付き合いいただきありがとうございました。


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